月の満ち欠けに合わせたヨガの方法
「月の満ち欠け」というとなぜか興味がそそられるものですよね。確かに月の満ち欠けはとても神秘的で興味深いものです。そんな月の満ち欠けですが、実は今日本でもブームが続いているヨガと関係があるといわれているのです。そこで今回は、月の満ち欠けに合わせたヨガのやり方と効果をご紹介します。
月の満ち欠けについて
まずは月の満ち欠けが、なぜ起きるのか確認しておきましょう。月の満ち欠けは、月と地球と太陽の3つの位置関係に関係しています。実際に月が欠けることはありませんが、月は地球の周りを回っているため、月の太陽に照らされている部分と照らされていない部分が満ち欠けとして見えることになります。
新月
新月とは、太陽、月、地球の順に一直線に並ぶことを指します。太陽に月が照らされているため、月が太陽の影になり、見ることができません。これが新月です。
満月
満月とは、太陽、地球、月の順に一直線に並ぶことを指します。太陽が沈んでも、月は煌々と太陽に照らされているため、真ん丸に見えます。
月の満ち欠けとは、新月から満月へと向かい、満月からまた新月に向かう一連のサイクルの過程で、地球から見た月が欠けたり、膨らんだりすることを指します。
月の満ち欠けと人間との関係
月の満ち欠けと人間とは一見、関わりがないように見えますが、人間にとって月の満ち欠けは深い関わりがあるといわれているのです。では、どんな風に関係しているのでしょうか。
月の満ち欠けは体調と関係している
月の満ち欠けは、人間の体調と関係しています。よく、バイオリズムというものがあるといわれていますが、これと関係しているといわれているのです。バイオリズムとは、一日を通した体調の変化から、一年を通した季節ごとの体調の変化を指します。
例えば、毎年、秋になると必ず体調が悪くなるという人や、夏になるとやる気が出るという人など、さまざまな人がいます。それが人それぞれ異なる、バイオリズムに関係しているのです。そしてバイオリズムは、月の満ち欠けの影響を少なからず受けているといわれているのです。
満月は犯罪や出産が増える
満月の日は、犯罪や交通事故が増えるといわれています。これは、月の引力によって海に満ち潮と引き潮が生じるように、人間の身体や精神も影響を受けるといわれているためです。まさかと思う人もいるかもしれませんが、海ほど大きいものが影響を受けているのですから、人間が影響を受けていてもおかしくはないでしょう。こうした人間の身体や精神への影響から、犯罪や交通事故、出産などが増えるといわれているのです。
成長と排出を繰り返している
月の満ち欠けのサイクルは、成長と排出のサイクルでもあります。まずは新月のときに新しい宣言をし、満月へと向けてその宣言を叶えるために成長していきます。そして成長が進み、満月で満ちると今度は新月へと向けて排出モードに入ります。やがて新月へと戻るとまた新しい目標が生まれ、再び満月を目指すのです。
このように、月の満ち欠けには、人間の体調や精神に大きく関係していることが分かります。
月の満ち欠けに適したヨガの方法
ヨガは、肩こりや腰痛、便秘や頭痛、生理痛、不眠などに効果があるといわれています。このことから、体調に大きく関係していると考えられます。先ほど、身体が月の影響を受けて活性化したり、逆に体調に悪影響が出たりすると述べました。このことから、月の満ち欠けに沿ってヨガを行うことが大切だといわれています。いくつか、月の満ち欠けに沿ったヨガの実践方法をみていきましょう。
新月や満月の夜はヨガのアーサナをしないほうが良い
ヨガのポーズのことを「アーサナ」と呼びます。
このアーサナは、新月や満月のときには行わないほうがいいといわれています。なぜなら、満月や新月のときには海の満ち潮や引き潮と同じように、身体にも満ち引きが生じるためです。特に満月の時期には、体重が増える人やむくみやすい人がいるといわれており、体内の水分が増加する傾向があります。
満月には精神の高ぶりと共に、エネルギーについても膨張していきます。このような中でヨガのアーサナのポーズをとると、かえってエネルギーが多すぎて悪影響が出ると考えられているのです。
それなら新月のときであれば大丈夫ではないかと思うかもしれませんが、新月ではエネルギーが落ちるため、かえってケガをしやすい時期なのです。いずれにしても伝統的なヨガでは、新月・満月ともにアーサナは控えられているようです。
月の満ち欠けの成長・排出のリズムに合わせる
新月や満月の当日には、確かにヨガのアーサナは避けるべきといわれていますが、その他の日はその月の満ち欠けのサイクルに合わせてヨガを行うといいとされています。
例えば、新月から上弦の月へと成長していく時期には、どんどん栄養を蓄える時期で、すべての基礎を作り出すのに適しています。このようなときこと、ヨガ特有の地に根っこを張るのをイメージしたポーズや、体の中心部分を鍛えるためのポーズが取り入れられています。
また、反対に満月から下弦の月へと向かっていく最中には、どんどんデトックスがされていく時期です。このようなときには、デトックスにいいポーズを積極的に行うことで、デトックスにいい影響が出るといわれえています。
新月の頃にはアクティブなヨガを
新月の頃には、新月の新しい目標を掲げた日から、どんどんアクティブなヨガを行っていくといいといわれています。ヨガではないものの、ピラティスなども向いています。ピラティスとはドイツ人の看護師が生み出したリハビリのためのエクササイズで、世界のスポーツ選手やセレブなども活用しているものです。
満月の頃にはゆったりとしたヨガを
一方、エネルギーが増していき、どんどん解放されていく満月の頃には、ゆったりとしたヨガを実践するといいといわれています。満月の時期はリラックスしながら過ごすのが向いています。
ヨガに適しているのは上弦の月の時期
先ほども述べた通り、ヨガは月の満ち欠けサイクルにおいては、行わないほうがいいなどデリケートな部分があります。そのような中でも、最もヨガに適しているのは、上弦の月の時期といわれています。
上弦の月の時期は、もともと、身体が元気でリフレッシュさせてあげたり、積極的に栄養を蓄えたり、アクティブに動いたりする時期です。このような時期には、ヨガを思い切り行って、心身共に成長させていくのに向いています。何か新しいことにチャレンジする時期でもあるため、ヨガも新しいポーズにチャレンジしてみるのにも最適な時期といえます。
月経とヨガとの関係
月の満ち欠けと関連しているといわれる月経とヨガとの関係も合わせてみていきましょう。
月経は、月の満ち欠けに対応させた場合、満月が満ちた後の排出の時期の始まりと考えられています。つまり月経血を排出する時期なのです。ヨガの流派によっては、月経時期にはヨガは休んだほうがいいといわれているほど、デリケートです。完全に禁止されているわけではありませんが、基本的に、月経中は体の排出機能を邪魔しない程度のヨガの動きを心がけるといいといわれています。例えば、強く身体をねじるポーズや、逆立ちのポーズなどは避けたほうがいいポーズです。
月の満ち欠けと人間の身体や精神には深い関係があることから、ヨガを行う際にも適している時期と適していない時期があると考えられています。ヨガを行っている場合には、体調と共に月の満ち欠けのサイクルを考えてみてはいかがでしょうか。